テザリングに料金をとるのは何故なのか

「テザリングは本来は有料」とLTE用の契約プランが出始めたころから「本来は有料ですが加入から2年間は無料」などという条件であやふやにされながら今まで無料だったテザリングのオプション料金が遂にauとソフトバンクで有料になるようです

石川温のスマホ業界新聞:KDDIが3月末でテザリング無料キャンペーンを終了へ――なぜ、KDDIは本業である通信をユーザーに思う存分、使わせてくれないのか(要約) – ITmedia Mobile

http://www.itmedia.co.jp/mobile/spv/1803/16/news038_0.html

ユーザの中では、もともと持っている容量を使うだけなのに何故有料になるのか、との批判の声が大きいようですね

個人的にもたまにテザリングを使うため、とりあえず契約しているので有料化自体には反対です

しかしキャリア側にも実はちゃんと言い分があって、テザリングを頻繁に使われるとトラフィックの速度の低下に繋がります。

しかも普通の携帯電話の通信と違ってテザリングは突発的に通信量が増えるので、より安定した通信をできるようにするには基地局への投資が必要になります。

それをするために全ユーザではなくテザリング利用者から料金を取るというのはある意味至極真っ当なのかもしれません。

とはいっても以前はテザリングでガンガンデータ通信を行うとすぐに通信制限がはいっていましたが、最近は20GBや30GB、ソフトバンクのウルトラギガモンスターにいたっては50GBも1ヶ月につかえるようになったので、テザリングを使うユーザが増えているようです。

1ヶ月に50GB使うとだけ考えたらどんな使い方を一緒だと思うかもしれませんが、例えば毎日2GB弱のyoutubeをみて1ヶ月で50GB使うのと、テザリングでPS4に繋いで14.3GBの「モンスターハンター:ワールド」を数十分でダウンロードされるのではテザリングで短時間に大容量のデータ通信をされる後者の方が急にトラフィックが圧迫されるのでキャリアとしては迷惑なわけです。

また、よくある話としてMVNOだとテザリング無料なのにMVOが有料なのはおかしいという声もありますが、MVNOでは基本的に大容量プランを提供していない場合が多いですし、大容量プランがあっても元々の帯域が細く速度が遅いのでそこまでトラフィックが圧迫されない

そして、そもそもテザリングによる突発的な負荷がかかるのは基地局側なのでMVNOにとっては知ったこっちゃないということもあります。

また個人的な憶測ではありますが、今このタイミングでテザリング有料化に踏み切った背景には2020年には始まる5G(NR)に向けての動きという側面もあるのではないかと思います。

テザリングを使っている身としてはテザリングの有料化はイタいことではありますが、そもそもの通信料が安くなっていることを考えると有料化自体はしょうがないことなのかも知れません。

まぁわたしは今月まで粘ってみて本当にテザリングが有料になるならテザリングのオプションは解約しますし、テザリングを解約すると20GBのプランにしている意味もなくなるので5GBのプランに変更予定です。

同じような方は多いのではないかと思うのでARPU低下に繋がりそうな気はしますね

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